こんにちは。浦安市のアロマ&ハーブスクール、ボタニカルヒーリングのSachiです。
酷暑で夏バテ気味という方からの体調不良のご相談、増えています。
胃腸の調子が悪くなったり、疲れやすくなったり、眩暈がしたり、ダルさが取れないなど…
食欲もなくなって、ますます体力もなくなってしまうという状態にも陥りますね。
夏バテって?
そもそも、夏バテってなんでしょうか。
人の体は、気温が上昇すると大量の汗をかいて高くなってしまった体温を下げる、という体温調整を行う機能が備わっています。
汗には体に必要なミネラル(ナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウム等)も含まれているため、汗をかいてミネラルのバランスが崩れることによって、食欲不振だったり、倦怠感・疲労感が続いたり、「とにかくだるい」という夏バテの状態になってしまいます。
外気と室内での気温の差も大敵。
冷房によって屋外と屋内の温度差が激しいと、体温調節をする自律神経が乱れてしまいます。
そうなると、精神的な不調も現れてしまい、ますますしんどい状態に陥ります。
熱中症にかかりやすくなるリスクもあるため、夏バテを侮ってはいけないです。
厚生労働省は、下記のように注意喚起をしています。
睡眠不足、体調不良、前日等の飲酒、朝食の未摂取等が熱中症の発症に影響を与えるおそれがある
厚生労働省:職場における熱中症の予防について
本格的な夏バテになってしまう前に、アロマセラピーやハーブ療法で早めの対処をしてみてはいかがでしょうか?
Cilantro?Coriander?P̄hạkchī?
夏バテに使いたいエッセンシャルオイルをご紹介していきます。
コリアンダーってご存知ですか?
スパイスで馴染みのある方も多いかと思います。
コリアンダーは夏バテに使いやすい植物です。
コリアンダーは、「パクチー🌿」です。
パクチーはタイ語です。
タイ語で「 ผักชี (P̄hạkchī)」。
コリアンダーという呼び方は英語由来の呼び方です。
コリアンダーの葉とコリアンダーの種は、エッセンシャルオイルだけでなく歴史的記録上で最も古いハーブとスパイスの 1 つとして紹介されています。コリアンダーは、聖書にも登場し、紀元前5000年の遺跡からも種子が発見されています。
コリアンダーの種を使用するのと葉を使用するのとでは、風味や食感が大きく異なるため、料理のレシピでそれぞれを置き換えることはできません。
挽いたコリアンダー種は、カレーなどの料理や焼き菓子のスパイスとして使用されます。
対してコリアンダーの葉、パクチーは、料理の付け合わせとして使用されたり、炒め物からタコスなど、さまざまな料理の味付けの最後に加えたり、トムヤムクン、ヤムウンセン、フォーなどといったタイ料理・ベトナム料理などにド定番で入っているハーブです
パクチーは苦手…という方と、パクチー大好き!という方の、好みが二極化をする植物でもありますね。
ちなみに、パクチー好きの方におすすめの簡単レシピ「無限パクチー」笑
↓
https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/800717/
そんなコリアンダー。
⚫︎精油では、コリアンダーシード(種)
⚫︎ハーブとして、パクチー(コリアンダーリーフ)
⚫︎スパイスとして、コリアンダーシード
が有名ですが、精油にもコリアンダーリーフがあります。
この精油の名称は、Cilantro(スペイン語)という精油名か、Coriander leafという精油名か、いずれかだと思います。
シードともリーフとも書いていない単なる「コリアンダー」という精油があったら・・・・
必ず抽出部位をチェックしてくださいネ。
学名は、Coriandrum sativum
抽出部位は「Seed」または「Leaf」です。
コリアンダーシードのエッセンシャルオイルはアロマセラピーでとても有名なのですが、コリアンダーリーフはアロマテラピーの世界では比較的新しい分類です。
その特性に関する研究も同様に、ごく最近になってから。
コリアンダーシード
コリアンダーシードエッセンシャル オイルには、モノテルペンアルコールの「リナロール(ラベンダーとは異なるタイプのリナロール(d体))」が高濃度で含まれています。
香りは、胡椒のようなスパイシーな香りの中にフルーティーさがあり、ローズウッドのような芳香があります。レッドリスト入りのローズウッドの代替品として使用されたりもします。
嗅ぐと爽やかで元気を与えてもらえるような刺激的(活発的)なエッセンシャルオイルです。
用途としては、消化不良、食欲不振、倦怠感、吐き気の緩和に用います。
まさに夏バテ向き!
インヘラー(Amazonでも買えるようです。→ https://onl.la/xYyr9Rh )に、コリアンダーシードとジンジャーのエッセンシャルオイルをひたひたにつけ、嗅ぐだけ。
嗅ぐだけといっても「すんすん」程度ではなく、しっかりと深呼吸で4回程度吸い込みます。
ジンジャーが苦手〜という方は、ペパーミント、カルダモン、ブラックペッパーなども夏バテ用のブレンドにおすすめです。
コリアンダーリーフ
コリアンダーリーフエッセンシャル オイルは、( E )-2-デセナール、デセナール、オクタナール、2-ドデセナールなどのアルデヒド類で構成されています。香りは、セロリやニンジンのような刈ったばかりの草のような・・・そんな香りです。
もっとわかりやすく言いますと・・・・「パクチーの香り」です!
タイ料理好きにはたまらない香り〜。
香りは、緊張や肉体的疲労、不安、ストレス、精神的疲労や苦痛に関連するいくつかの症状を軽減することが研究で分かりつつあります。
ただし、コリアンダーリーフの精油は流通量が少なく、メジャーではありません。
Botanical Healingではサンプルを取り寄せていまして、ご希望の方には嗅いでみてもらっています。
アルデヒド類は、皮膚刺激反応とアレルギー反応を引き起こしやすい分類になるので、皮膚塗布の際は低希釈で様子見が良いかなと思いますが、私のお勧めは皮膚塗布ではなく、やはり吸入(嗅ぐ)です!
バジルとかジンジャー、ブラックペッパーと相性良し良し。コリアンダーシードとの相性はもちろん良いです。
夏バテになる前にコリアンダーの香りを嗅いで胃腸の状態を整えて、本格的な8月の暑さを乗り切りたいですね!
タイの植物
私は、仕事でも関わっていたほど
タイ王国LOVE
です。
あのオリエンタルな香り、オリエンタルなデザインがたまらなく好きで、さらにはタイ古式マッサージ(好きが興じてタイ古式マッサージ習いに通っていました笑)
そんな中でも、私が好きなのはタイの植物!
- タイのดอกมะลิ(ジャスミン)の香りは世界一だと思うし(私基準)
- タイのแมกโนเลีย(マグノリア)の香りは世界一だと思うし(私基準)
- タイのเฟื่องฟ้า(ブーゲンビリア)は世界一だと思う(私基準)
花だけじゃなく、ハーブもタイならではのハーブがたくさんあります。
タイハーブってすごくパワフルで、エネルギッシュで、驚きます。
胃腸や筋肉などの不調にもってこいなハーブがたくさんあります。
そんなタイハーブの魅力をBotanical Healingではお伝えしていきたいな〜と、タイ好きな私の欲求があります笑
タイ料理好き〜とか、東南アジア好き〜という方、お楽しみにです♪
夏バテ、本当に気をつけましょう!
レッスンにいらした際は、コリアンダーを嗅ぐところから始めようかなと思います(と言いながら、すぐ忘れる私です)
では、また〜。