こんにちは。浦安市のアロマスクール、ボタニカルヒーリングです。
虫除けスプレーってクサいですよね!いかにも虫除け〜って感じです。
エッセンシャルオイルで作られていない合成成分の香料だとなおさら臭いんです。
今日のBotanical Blogは、虫除けについて書いてみます。
市販の虫除けについて
市販されている虫除けといえばディート、イカリジンという成分を用いた虫除け剤です。これらは自然界には存在しない化学合成成分による虫よけ剤です。
ジエチルトルアミドという化学名のディート(化学式:C12H17NO)という物質が、昆虫忌避剤として用いられています。
「昆虫忌避剤」と言われると、「殺虫剤」や「農薬」といったものに比べて安全っぽくは見えます。
このディート、市販で出回っているのですが…
①神経毒性や皮膚炎、アレルギーなどのリスクがあります。
それ故に、こどもに安全ではなく、以下の注意事項があります。
●6カ月未満の乳児は使用しない。
●2歳未満は1日1回まで。
●2歳以上12歳未満は1日3回まで。
②慢性使用は避ける
蚊やブユ(ブヨ)等が多い戸外での使用等、必要な場合のみの使用にする
③ディート濃度10%未満のもので上記の注意事項がありますが、日本にはディート濃度12%の製品もあります。
④ディートの虫除けの成分が、重症筋無力症治療剤のメスチノン、マイテラーゼ、ウブレチドなどを内服している方にとっては禁忌になります。
市販の虫除けスプレーといえばディートです。
中毒情報センターホームページによると急性の経口摂取や、慢性的な皮膚使用の場合に血圧低下、けいれん、 発疹などの症状が起こる可能性があるとされています。
当然ながら、虫除けスプレーのメーカーは「毒性が低い」「副作用の報告はない」「正しく使えば問題がない」と言った良い言葉を並べて紹介します。
イカリジン(化学式:C12H23NO3)という成分の虫除けもあります。
こちらは人体に対する安全性が高く、年齢制限や使用回数制限がないのが特徴です。
蚊、ブユ、アブ、マダニの4つのみに効果を発揮するとのことですが、生活する上では充分かなと思います。
イカリジンがなぜ虫よけ効果を持つのかといった明確な原理は未だわかっていないという謎の合成成分なのです。今後研究が進めば分かってくるのではないでしょうか。
自分で作ろう虫除けアイテム
せっかくなので、手の込んだお手製虫除けスプレーを紹介したいと思います。
私はアロマセラピー、ハーバルセラピーを行う自然療法士なので、できる限り自然界から生まれる成分(濃縮される精油も含めて)で身を守りたいと考えています。
罹患した場合は、西洋医学の力は偉大だけれど
罹患していない時は、西洋医学に頼らないナチュラルな生活をしたい。
と考えています。
ということで、お手製虫除けスプレーおすすめです!
※ これは2%希釈のレシピです。6〜12歳以下のお子さんに使用する場合は1%希釈で作ってください。5歳以下の幼児には使用しません。幼児の顔の近くで使用しないように、ベビーカーやバッグなどにサシェのようにぶら下げて持ち歩いたりなどおすすめです。
Bug-flee ~虫が逃げる~
虫が近寄らないように、虫が嫌いなニオイを纏いましょう。
でも、人間には「良い香り」であるように…
① キャットニップ(イヌハッカ)のドライハーブを使って、ティンクチャー(チンキ)を作ります。
1)40度ウォッカを用意する
2)煮沸消毒した瓶に、細かく砕いたキャットニップを半分程度入れる
3)完全にハーブが覆いかぶさる量のウォッカを注ぐ
4)蓋とビンの間にワックスペーパーを挟み、蓋が直接アルコールに干渉しないようにする
5)1日2〜3回瓶をふり、中のハーブを動かしハーブの成分を抽出する
6)3週間程度で中身を濾し、何度か濾すのを繰り返してハーブが残らないように抽出液を取り出す
7)煮沸消毒した瓶に抽出液を入れる(1年間保管できる)
8)完成したティンクチャーを100ml用意します。
②ウィッチヘーゼル(ハマメリス)・・・100ml
ウィッチヘーゼルは、潤いを与えながら肌荒れ防止や肌を引きしめる化粧品成分で、ウィッチヘーゼルの葉や樹皮から抽出されています。
③ユーカリシトリオドラ(Eucalyptus citriodora)エッセンシャルオイル・・・20滴
④ローズマリー(Salvia rosmarinus ct cineole)エッセンシャルオイル・・・20滴
⑤アトラス シダーウッド(Cedrus atlantica) エッセンシャル オイル・・・20 滴
⑥シトロネラ(Cymbopogon Winterianus)エッセンシャルオイル・・・10滴
⑦ラベンダー(Lavandula angustifolia)エッセンシャルオイル・・・10敵
⑧レモン(Citrus limon)エッセンシャルオイル・・・10滴
⑨レモングラス(Cymbopogon flexuosus)エッセンシャルオイル・・・10滴
これらを全部ボトルに入れ、よく攪拌します。
使用する分を10mlや30mlのスプレーボトルに入れ替え、使用する際によく振って使います。
刺激の強い精油も含まれているので、敏感肌の方はパッチテストや直につけずに洋服にスプレーするなどしてください。
虫除けといえば「シトロネラ、レモングラス」というレシピはよく見かけると思いますが、今回は虫除けっぽい香りにならないけど虫除けになるという組み合わせのレシピをご紹介しました。
では、また〜。